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2007年1月25日 (木)

自在揉手

大学時代、試験対策プリントというものが存在した。通称「対プリ」である。これは過去問題はもちろんの事、授業に真面目に出席したヤツが試験の前にまとめて、クラスに配るという性格のものである。その年度が始まる前に担当を決めておいてそいつだけ真面目に出席したりとか、いろいろな形式がある。

担当になったけれども能力の無いヤツは、いかにして「過去の対プリ」を入手するのかがキーになる。優秀な対プリが手に入れば単位を落とすことは無い。

さて、ガレ兵は電子工学科みたいなところに就学していたが、機械工学も必修にあるので受講しなければならなかった。試験に際して対プリを入手したのであるが、これが過去から面々と語り継がれているようなすごいもので、何度もコピーを重ねているので字が潰れたりして見えないところもあった。でも、コレしかない、とばかりに対プリのみで勉強していた。

様々なジョイントの種類を覚えないといけないのだが、その中に

自在揉手

というのが書いてあった。ジザイモミテ? はて? 揉手?
商売人が揉み手をするように、手首をくねくね動かすような、しかもそれを自在に動かせる、そんな夢のような揉み手のムーブメントを有した工具だろうか。

すげぇ。
そんな工具があったのか。

試験前に仲間うちで集まって

「おぅ、自在揉手ってあったな。あれ、出るかな?」
「あぁ、自在揉手だろ。うーん、、覚えておく必要はあるな。」

などと話をしていた。
そこにクラスでも成績の良かったヤツが現れて、ガレ兵たちの会話をしばし聞いていたのだが、、

「そりゃ、自在継手だろ! ジザイツギテ!」

そう、ジョイントなんだから継手(ツギテ)である。いわゆるユニバーサルジョイントである。バイクの整備をする際にも、ソケットレンチをまっすぐに突っ込めない場合などにも使うことがある。

http://www.tsubaki.co.jp/04-03-05.htm

面々と語り継がれたその対プリは字が潰れており、真面目に勉強したヤツはちゃんと理解できても、その対プリだけで勝負しようなどと考えているバカ学生たちは

正:継
誤:揉

と勘違いしたのである。

自在揉手はさすがに世の中に存在しないのである。

今でも整備でユニバーサルジョイントを手に取ると「学生時代はバカだったなー」と、ついつい昔の事を思い出してしまうのである。

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